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ルイ=フランソワ・カルティエにより1847年に創業したカルティエは、現在世界5大ジュエラーの1つに君臨するパリの高級宝飾ブランドです。
ジュエリーや時計のほかにも、革製品やカフス、ネクタイなどのアイテム展開されており、世界中にファンが根強く、王族でさえも愛してやまない格式高いブランドとして地位を確立しています。
カルティエは伝説も多く、なんと世界初の腕時計を作ったのもカルティエであると伝えられております。
100年以上の歴史ある時計技術を誇り、他の追随を許さないほど美しく、エレガントで普遍的な機能美を備える腕時計を創造するカルティエ。
放射状のローマ数字に剣の形をした針があしらわれ、見ただけでカルティエとわかる拘りと哲学が感じられます。
品のある模様とリューズ、細部まで光るカルティエの時計はジュエラーとしてのプライドもうかがえ、見る度にため息が零れる程です。
歴史もありアイデンティティも高いカルティエ、時にはユニークなデザインに驚かされる一面も。
遊び心あるネーミングやモチーフに発見を感じられる仕掛けは見る人を飽きさせません。
ムーブメント開発にも力を入れており、ハイブランドの矜持がある中で立ち止まることなく挑戦する、自由な発想と磨かれた技術に称賛の声は高まるばかりです。
タイプ・仕様 | クラフトワーカーズの オーバーホール価格(※) |
メーカーに依頼した時の オーバーホール価格 |
---|---|---|
タンク(TANK) | ¥22,000~ | ¥42,240~ |
タンクフランセーズ(TANK FRANCAISE) | ¥22,000~ | ¥42,240~ |
バロンブルー(BALLON BLEU) | ¥22,000~ | ¥42,240~ |
パンテール(PANTHER) | ¥22,000~ | ¥42,240~ |
サントス100(SANTOS100) | ¥22,000~ | ¥42,240~ |
パシャ(PASHA) | ¥27,500~ | ¥42,240~ |
カリブル(CALIBRE) | ¥33,000~ | ¥42,240~ |
※在籍職人の参考価格となります。金額は職人毎に異なりますので、一括見積もりにてご確認ください。
1917年、タンクは第一次世界大戦終結時、平和の象徴である戦車(タンク)をモチーフに誕生しました。
タンクを見てみると四角いケースの上下、両サイドとも飛び出しているのがわかりますが、これがまさに戦車を模したデザインで、なんと100年以上も前からこの基本の形は変わっていません。
タンク誕生当時、実は多く流通していたのは懐中時計をただ腕に巻き付けるだけの改造懐中時計でした。
そのためタンクのデザインはまさに衝撃的、当時は非凡ともいえるデザインで、しかしその芸術性に人々は魅了されることとなります。
なんといっても幾何学的なデザインと直線的でありつつもモノクロームの対比は、1910年から30年に及ぶ装飾様式アール・デコそのものだと囁かれ、まさにアール・デコの初期デザインとも伝えられており、そのためタンクは芸術的価値も高いコレクションでもあるのです。
更にタンクを愛した「タンキスト」とも呼ばれる人々の中には、モハメド・アリ、アンディ・ウォーホル、ジョン・F・ケネディ、ジャクリーン・ケネディ・オナシス、ダイアナなど、数々の著名人が並び挙げてはきりがないほど。
基本の形はそのままに、シンプルでシャープな印象のものからエレガンスでラグジュアリーなものまでバラエティ豊かなモデルもあるタンクはニーズを満たしながら独創的、昔も今も多くの人々を惹きつけてやまない革新的なコレクションです。
タンクフランセーズはタンクから派生したコレクション、フランス版のタンクです。
1997年誕生のタンクフランセーズはタンクのデザインを継承しながらも、クラシカルなタンクに比べてモダン、これまでと全く異なる革命的なタンクフランセーズはバリエーションも豊か、年代問わずファンが多いのも特徴です。
面白いのがケーストブレスレットが一体になっている中心、文字盤を見てみると長方形のように錯覚しますが、こちら実は正方形。
この正方形は”完璧な正方形”とも謳われており、正方形が知性を表現しているヨーロッパ独特の考え方を取り入れ表現されているわけですね。
ケースとブレスレットの一体感も見事なもので、腕に沿ったデザインは優雅で優美、ところどころの鏡面仕上げは光が当たる度にアクセントとして華やかさを際立たせます。
シンプルなタンクという印象を持ちつつも眺めてみると、拘りがところどころに垣間見え、いつの間にか夢中になってしまうこの時計。
すっきりとした装着感、場所を選ばないデザインで一生ものの時計としてもっておいて損はないコレクションです。
2007年発表のバロンブルーはカルティエの中でも新しい部類に入るコレクションです。
バロンは風船、ブルーは青。
その名の通り、リューズには青いカボションカットの青い風船のようなサファイア、またはスピネルがあしらわれているのが特徴です。
見た目は正円のケースにローマ数字といった定番の組み合わせでありながらも、クラシカルで柔らかな丸みは女性的で優しく、それでいて高級感は損なわれておりません。
そもそもカルティエの中でこのような定番型のモデルは少なく、逆に珍しく新鮮と言っても良いでしょう。
バロンブルー発売初期はイエローゴールドとステンレス、またはホワイトゴールドといった無難なラインナップでしたが、現在は豊富なサイズと素材展開しておりますので、好みのモデルを探せる楽しみもありますね。
更に優しく丸みのある可愛い印象のバロンブルーですが、品も持ち合わせているためシーンも選ばず、カジュアル・フォーマルどちらでも違和感なく合わせられるうえに年代も問わずに使えるので、生涯の時計としても人気があります。
海外セレブも愛用、イギリス王室のキャサリン妃にウィリアム王子が贈ったとされる時計バロンブルーは控えめでありながらも確かな品をたたえ、つける人の魅力をより一層引き立ててくれるでしょう。
1983年生まれの熱狂的ファンが根強いパンテールは、2008年生産終了後の2017年に復活を果たした人気コレクションです。
パンテールはフランス語で豹、気高き様をそのまま表現したかのようなこの時計は品と艶に溢れ、柔らかなブレスレットはうっとりする程の付け心地、世の女性を魅了してやみません。
そんなパンテールの生みの親はジャンヌ・トゥーサン、ラパンテールとも呼ばれる彼女はルイ・カルティエが直々に雇い入れた一人であり、幾何学的なカルティエのデザインが主流だったころから自然モチーフに取り組んでいた先見の明がある人物です。
ジャンヌが生み出したパンテールはまさに自由と個性の象徴、これまでもモナコ后妃のグレース・ケリー、ウォリス・シンプソン、デイジー・フェロウなど時代を行く女性たち愛され続けてきました。
パッと見ただけではパンテールと言えるほど豹モチーフには思えない装いですが、豹のしなやかさと美を取り入れた丸みのある正方形と控えめなビス、丸みのあるサイドとブレスレットは光を取り込み輝きを増します。
華やかな印象のパンテールは年齢を重ねるごとにより一層存在感が豊かになり馴染んできますので、一生ものの時計としてもおすすめです。
サントスが登場したのは1904年、腕に装着することを前提に作られた初めての時計として広く知られているコレクションです。
サントス100はそんなサントスの中の派生で、サントス100周年記念として2004年に発売したシリーズです。
サントスの由来はルイ・カルティエの友人であるアルベルト・サントス・デュモンから。
腕に懐中時計を装着していた時代に飛行冒険家だったアルベルト・サントス・デュモンが飛行中の時間確認についての不安を打ち明け、不安を解消するための腕時計をルイ・カルティエがサントスが開発しサントス・デュモンへ贈ったことから名付けられたのでした。
サントスは、サントス・デュモンやサントス、サントスガルベ、サントス100と派生し根強い人気を誇るコレクションへと成長します。
サントス100はこれまでのサントスと違い、厚みを増し骨太な印象です。
防水性も増し、100m防水で様々な素材や技術展開、中でも両面スケルトンになったモデルは話題を呼び、希少モデルとして現在も話題に上がるほど。
特別モデルも多くリリースされたサントス100、誰とも被らないただ一つを求める方にもおすすめしたいシリーズです。
1985年、防水機能を備えた高級腕時計として誕生したパシャはシリーズを追うごとにメンズからレディースへ移行したスポーツウォッチです。
パシャが誕生するきっかけはなんと1930年代、パシャ誕生より50年以上も前のこと。
自宅プールで泳いでいるときも装着していられる時計をとオーダーを受けたルイ・カルティエは、1931年にタンクエタンシュを開発し届けております。
そして1943年にパシャの原型モデルが完成、1985年に復活し1995年に実用性をかねたパシャCが発表されました。
発売当時は防水機能を誇っていたパシャですが、現在は本格派ウォッチと生活防水ウォッチが混ざったコレクションとなっており、例えばパシャシータイマーは100mの防水機能に対し、パシャ32とミスパシャは生活防水となっているなど機能にやや差があります。
しかしその点を差し引いても一目見たら忘れられない個性が光るデザインは、見れば見る程うっとりとする滑らかな質感とアラビア文字、他シリーズではローマ数字が採用されているカルティエの中でひときわ異彩を放っているコレクションです。
伝統を超えた大胆なカルティエを選ぶなら断然パシャです。
カルティエ初のメンズ専用コレクションといえばカリブル、自社開発ムーブメント搭載の記念すべきシリーズです。
2010年に登場したカリブルはそれまでとは違う雰囲気を纏い、業界を大いに驚かせます。
それまでのカルティエは圧倒的に品が良く、格式高いブランドというイメージが先行していましたが、カリブルは全く違ったカルティエとして、大胆で力強くスポーティ、スタイリッシュで全く新しいカルティエとして誕生しました。
これまでもサントスなどのスポーティな時計はありましたが、しかし品の良さが前面にあり格好いいと一目で見とれるような時計はカリブルが初めてです。
発売当時の直径も42mm、ブレスレットも大きくまさに男性のための時計といった装い。
しかしどこまでもゴツゴツとした印象というわけではなく、さすがカルティエ、自動巻きでも薄型設計で上品さを置いてけぼりにはしません。
自社開発ムーブメント搭載で尚且つ、これまでのイメージとは一新したかのようなコレクション。
なかなかの力の入れようですが、それもそのはずでカルティエが自社メンズウォッチの代表を作ろうと技術を総動員し完成させた渾身のモデルこそがカリブルなのです。
2010年時点の最高傑作であり尚且つカルティエを大きく昇華させたカリブル、現在生産終了していますがそれでもファンのカリブルコールは続くばかりです。
投稿日 :2024.10.04
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この度は、2度目のご依頼ありがとうございました。
今回もSEIKO手巻アンティーク品になります・文字盤固定ピン折れにより接着で仕上げることができました。それ以外の部品交換も生じることなく、オーバーホール・時間調整で完成いたしました。
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